内容説明
本書は、青海チベット高原について、わが国で始めて地球科学の立場から総合的に明らかにした。地質(地層・火成岩・変成岩)とその地殻断面と共に地質構造発達史についての解説は、日本列島の成立を考える上でも、きわめて示唆に富むものである。巻末に「西蔵地質図」「青蔵高原の地層対比表」を付す。
目次
地形(青蔵高原の範囲;青蔵高原の山系;青蔵高原の水系)
地層(チベット自治区;青海省)
火成岩(中酸性貫入岩;チベットのオフィライト;チベットの火山岩)
変成岩(ヒマラヤ変成帯;拉軌崗日変成帯;ヤルツァンポー江変成帯;ガンディセ変成帯(付―ネンチンタングラ変成帯)
怒江変成帯
加玉橋変成帯
瀾滄江変成帯
金沙江変成帯
青蔵高原の変成帯の変成相系列・時代)
青蔵高原の地質構造(ヒマラヤ構造区;ヤルツァンポー江縫合帯;北チベット(蔵北)構造区
青蔵高原北部の四つの構造区(帯)
青蔵高原の形成)