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出版社内容情報
今、死体が事件の真相を語りはじめる
現代の捜査では常識ともいえる『検屍』 しかし江戸時代すでにこの考え方は実施されていた。当時、検屍のバイブルといわれた「無冤録述」という書物がある。これを片手にどんな死体であっても詳細に調べ、殺人の真相を語らせるという北町奉行所の天才同心 北沢彦太郎。検屍の技術では及ぶ者なく、好んで現場に出かけ、淡々と死骸を調べる北沢を変わりものとそしるものも少なくはなかった。そんな北沢を助けるのは検屍と女が大好きな医者・玄海、そして女絵師お月。三人は玄海の見立てと、大きく損傷した死体から生前の顔姿を見通して似顔を描くお月の技量によって難事件を解決する腕利きチームだ。
さて、今回は井戸の底で見つかった自殺とおぼしき死体が、このチームの検屍で意外な真実を語り始めた。井戸の死体の無念の声とは?北沢は真犯人をつきとめられるのか?
江戸川乱歩賞受賞の川田弥一郎の小説を高瀬理恵が華麗な筆で描く。
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竹田の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
36
ビッグコミックってもう何十年も昔に、のたり松太郎とか浮浪雲とか読ませてもらっていたの、まだ続いてるんですね ぇ。ビッコミにハズレなしと同じ歳の従妹が。大阪市の試験を受けに行くのに泊まらせてもらったらコミックの誘惑に勝てずどっぷり。死者が語る言葉をしっかり聞く同心と医師に色っぽい絵師・・。江戸時代にこういう同心が実在していたら昭和の冤罪なんて無かったろうに。2023/01/22
たまきら
19
おお、面白い!「仁」は現代医学をまなんだ男性がタイムトラベルするお話でそれも面白かったけれど、当時の人たちの懸命の検視が面白い!主役の同心がかっこいい♡彼に惚れる絵師の女の子とのドキドキはいいけど、既婚者としては微妙かな~。でも、寸止め感はかわいい。2017/12/20
うめ
15
腑分けする訳では無いので、検死と言うよりは検視寄りで、でもって知識も器材も今とは比べようも無いほどに限られているからこその、検屍官。どこまでフィクションかこの時代の奉行事情に明るく無いので分からないが、面白い。理詰めの思考回路はやはり美しい。大島や月代ヘアスタイルでも、美男美女を描く高い画力も◎もっと読みたい。2017/05/06
ワダマコト
12
江戸時代から検屍官っていたのね。意外と科学を使っていてすごい。足りない部分は人間の想像力で補っているけれど、現代はテクノロジーに頼りすぎていて、頭をつかうことのほうがおろそかになっていたりするのかもなぁと思ったり。2014/11/09
ちはや
9
電子書籍無料本。DNA鑑定等が無かった時代の検視は大変だったろうな。なまじ綺麗な顔立ちをしてると投獄されたら生き地獄でしょう。そりゃやってもないことでも自白しちゃうのかもね。現代でも獄中獄外の見えないとこで行われてるんだろうね。2016/02/03