出版社内容情報
「働き方改革」も見据えて就業規則をブラッシュアップ。自社にあった就業規則の整備、見直しの際の必読書。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「働き方改革」も見据えて就業規則をブラッシュアップ!
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近年、日本の労働環境は大きく変貌し人事・労務の問題は厳しさを増す傾向にあるようです。従来からある解雇紛争、未払残業代の請求等の賃金紛争などの裁判手続だけでなく、日々の業務の中でも、セクハラ、パワハラ等のハラスメント、業務指示の妥当性、プライバシー等の問題など多くの問題をはらむようになりました。このような状況の下、人事労務関係で円滑な業務を進めるためには、いかに実態にあった就業規則を作り、統制を図っていくことができるかの視点が重要で、就業規則の整備と運用が不可欠なものとなっています。
本書は、企業実務の立場から、人事労務問題に取り組む社会保険労務士と弁護士が執筆にあたった就業規則の規定と運用のポイントを示した書籍です。必要不可欠と思われる就業規則の各条項を項目として挙げ、それぞれ検討すべき条項例を示した後、その修正例を通じてポイントを理解してもらう構成としています。
各条項案の修正例とポイントは、社会保険労務士が中心となって執筆しています。ここでは、各項目でクリアーしておかねばならない法令上のポイント、制定の際に企業が検討する必要がある事項、及び効率的な制度にするための制度や表記のポイント等を把握できるよう解説しています。条項の修正例とチェックポイントをリンクして読んでいただくことで、自社にあった就業規則とするための視点や自社の就業規則を見直す際の要点をつかんでいただければと考えております。
一方、規定自体は法令上の問題がないとしても、規定の無理な運用をすることで違法となってしまったり、制度の所期の目的を達成できなかったりすることもあります。そのため本書では、チェックポイントの解説の後に、運用上の注意点として、就業規則の運用面で参考となる通達や裁判事例等を解説しております。裁判例については、弁護士が中心となって執筆しており、実際に問題となった規定についての裁判例等を検討することで、制度の趣旨や運用の実際のところを理解いただき、事案処理の勘所をもつかんでいただけるよう配慮しています。
本書を手に取られた皆様が、自社にあった形で就業規則を作り込まれ、また作りこんだ就業規則を無理のない形で運用され、コンプライアンスの精神に則りながら、企業の円滑な活動に本書を利用されることを祈願してやみません。
就業規則をチェックする際の基本的視点
1 総則(目的・適用範囲)
2 採用
3 試用期間
4 出張
5 配置転換
6 昇格・昇進
7 降格・降職
8 出向
9 休職
10 服務規律
11 セクシュアルハラスメントの禁止
12 パワーハラスメントの禁止
13 マタニティハラスメントの禁止
14 秘密保持・個人情報保護
15 兼業禁止
16 競業避止
17 所持品検査
18 パソコン等の私的利用禁止・モニタリング
19 携帯電話・SNS利用
20 遅刻・早退・欠勤
21 労働時間(休憩含む)始業・終業の時刻及び休憩時間
22 休日
23 時間外労働・休日労働・深夜労働
24 年次有給休暇
25 産前産後休業・生理休暇
26 育児休業
27 介護休業
28 特別休暇等
29 賃金及び手当(賃金の決定、計算方法)
30 賃金の支払い(締切り・支払いの時期)
31 欠勤休業時の賃金
32 時間外・休日・深夜労働割増賃金
33 昇給及び降給(昇給に関する事項)
34 賞与(臨時の賃金等)
35 定年及び再雇用
36 退職(退職に関する事項)
37 解雇(退職に関する事項)
38 退職金
39 安全及び衛生
40 健康診断
41 災害補償
42 教育訓練
43 福利厚生
44 懲戒
45 職務発明
46 非正規雇用
大西隆司[オオニシタカシ]
著・文・その他
庄司 茂[ショウジシゲル]
著・文・その他
三田村勇人[ミタムラハヤト]
著・文・その他
吉見俊介[ヨシミシュンスケ]
著・文・その他
内容説明
本書は、企業実務の立場から、人事労務問題に取り組む社会保険労務士と弁護士が執筆した、就業規則の規定と運用のポイントを示した書籍です。必要不可欠と思われる就業規則の各条項を項目として挙げ、それぞれ検討すべき条項例を示した後、その修正例を通じてポイントを理解してもらう構成としています。各条項案の修正例とポイントは、社会保険労務士が中心となって執筆しています。各項目でクリアしておかねばならない法令上のポイント、制定の際に企業が検討する必要がある事項、効率的な制度にするポイント等を解説しています。条項の修正例とチェックポイントをリンクして読んでいただくことで、自社にあった就業規則とするための視点や自社の就業規則を見直す際の要点をつかむことができます。規定自体は法令上の問題がないとしても、規定の無理な運用をすることで違法となってしまったり、制度の所期の目的を達成できなかったりすることもあります。本書では、チェックポイントの解説の後に、就業規則の運用面で参考となる通達や裁判事例等を解説しております。
目次
総則(目的・適用範囲)
採用
試用期間
出張
配置転換
昇格・昇進
降格・降職
出向
休職
服務規律〔ほか〕
著者等紹介
大西隆司[オオニシタカシ]
同志社大学法学部卒業/弁護士。なにわ法律事務所代表。2006年弁護士登録。約5年半企業法務専門事務所にて勤務し、企業に関する相談業務、労働事件、M&A案件、再生案件、民事・商事事件に関わる。2012年2月、予防・戦略法務を取り入れて解決を図る、なにわ法律事務所を開設。以後、同事務所代表弁護士としてコンプライアンス・労働法務を含む企業法務の対応や資産承継に関する相談・対応業務にあたる他、大学非常勤講師、ラジオパーソナリティ等を務める。大阪産業創造館経営相談室「あきないえーど」経営サポーター(2012年4月~2015年3月、2016年~)
庄司茂[ショウジシゲル]
兵庫県立神戸商科大学商経学部経済学科卒業/特定社会保険労務士。社会保険労務士法人・行政書士庄司茂事務所代表。上場企業13年、中小企業9年に勤務、社会保険労務士登録(1996年)。1999年に姫路市内に「庄司茂事務所」開設。行政書士(2005年登録)、特定行政書士(2015年付記)。兵庫県立大学経営研究科客員教授(2015年4月~)、経済産業大臣・内閣府特命担当大臣認定経営革新等支援機関、(財)ひょうご産業活性化センター経営診断助言事業専門家派遣登録員、神戸商工会議所専門相談員、労働時間制度改善支援事業指導診断アドバイザー(2003~2005年度)、(独)高齢障害求職者雇用支援機構高年齢者雇用アドバイザーなどを務める
三田村勇人[ミタムラハヤト]
鹿児島大学工学研究科情報工学修了/社会保険労務士。NSR人事労務オフィス代表。コンピュータ・メーカー、半導体メーカーなどの勤務を経て、2004年社会保険労務士登録。「仕事とくらしのパートナー」をモットーに人事制度の構築、社内規程の整備、社会保険諸手続と給与計算を中心に大阪、京都、神戸等で営業。人事制度や労務管理については、飲食業、小売業、IT関連企業、会計事務所、内装工事業、医療機関、不動産業等様々な業界を指導。また、年金や労務管理に関するセミナー講演も多数こなす。特に近年は、京都府の各商工会での創業塾セミナーの講師を務める(2011年~)
吉見俊介[ヨシミシュンスケ]
滋賀大学経済学部企業経営学科卒業/社会保険労務士。アイネックス社会保険労務士法人代表社員。社会保険労務士登録(2008年)。社会保険労務士事務所での勤務等を経て、2017年、京都市内の「アイネックス社会保険労務士法人」開設。顧問先企業を中心に、労務管理上の相談・指導を行い、『就業規則』、『人事制度』などの導入・制定に助力している。また、セミナー講師として、『労働時間対策』、『労使トラブル防止のための労務管理』などのテーマを中心に、セミナー、企業研修を開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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