内容説明
イデオロギー的認識とは、人間中心主義の考え方とも呼べるもので、このイデオロギー(思想や理念、主義主張)を科学とみなす誤った考え方が、近年のあらゆるものの渾沌を生むに至ったのである。本書は、アダム・スミスとマルクスが経済学で示した認識方法(物の見方・考え方)をヒントに、立場を越え万人だれもが納得せざるを得ない、より合理的な社会解釈法を呈示したものである。
目次
第1部 イデオロギー論(イデオロギー的認識;イデオロギーとしての法と政治;イデオロギーとしての思想;イデオロギーとしての宗教)
第2部 科学的認識論(アダム・スミスの学問研究の軌跡;マルクスの学問研究の軌跡)
第3部 現状の分析(境界なし現象とユニホーム化現象;歴史の科学的認識)