伝える〈2〉プロ野球努力の神様たち

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784806206590
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0075

内容説明

フォークボールの神様、杉下茂が語る野球史の光と影。そして、努力の神様だった選手たちの戦いの記録。

目次

第1部 野球生活80年球界のとっておき話(知られざる選手の愉快な実生活―ノーパンで登板、ラーメン禁止令、お笑いスカウト…!?;常識外れ!?真剣すぎる選手たち―地獄の腹筋、デッドボールにぶつかる練習、カツカレーを発明…!?;栄光の裏に人一倍の努力。竜の歴代新人王―野球エリート谷沢健一、甘いマスクの藤波・田尾、天才・立浪…)
第2部 そうだったのか!内側から見た野球の歴史(収容所のベースボール―1945年・中国。わたしが体験した;歴史に埋もれた幻のメジャーデビュー―メジャーデビュー第1号は杉下茂だった!?;オールスターゲームの始まり―プロ野球人気を加速させたセとパの真剣勝負!;プロとアマはなぜ断絶したのか?―プロアマの確執とドラフトの始まり)
第3部 神様たちの戦う舞台(思い出の中日球場物語―数々の名勝負、プロ野球史上最悪の事故、ミスタードラゴンズ引退試合…;わたしが見てきた球場たち―米軍の娯楽施設だった神宮、急傾斜すぎる大阪球場、占領下の沖縄での試合…;監督はつらいよ。苦労する首脳陣―新人使いの難しさ、途中解任、負け試合のバスでカーテンを…;「伸びる」「三段階に落ちる」変化球をマスターするには…?―フォークボールの神様)

著者等紹介

杉下茂[スギシタシゲル]
1925(大正14)年9月17日、東京都生まれ。帝京商(現帝京大高)‐ヂーゼル自動車(現いすゞ自動車)―明大専門部を経て、1949年に名古屋(現中日)入り。1951年には28勝13敗で最多勝と沢村賞を獲得。中日が球団初のリーグ優勝と日本一に輝いた1954年には32勝12敗、防御率1.39で最多勝、防御率1位、沢村賞を獲得し、MVPに輝いた。日本で初めてフォークボールを投げたことから「フォークの神様」と呼ばれる。通算525試合で215勝123敗、防御率2.23の成績。引退後は阪神、中日で監督を務めるなど、指導者としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

siomin

1
中日スポーツ、東京中日スポーツの連載をまとめたもので、往年の名投手が思い出を綴っています。前作「伝える」は選手の思い出が中心ですが、こちらは各球場の思い出、オールスターや日本シリーズの裏話など、多岐にわたったテーマについて当事者視点で語っているから、興味深さも増します。また、戦争体験や渡米体験など、昭和史の断片も見られるのも興味深い。 初出の掲載先、版元から推測すると、どうせ「大本営発表」だろと思われますが、意外にも中日球場火災、柳川事件といった中日球団の恥部にも当事者視点で記述があるのも好感が持てます。2014/05/04

左近

0
中日スポーツの連載(「記者に話をまとめてもらった」と、ちゃんと書いてある!)を書籍化した第2弾。パンツを穿き忘れて投げたという“笑撃”のエピソードから始まるが、途中、自身の戦争体験も語られる。杉下さんは中国で捕虜になったし、お兄さんは特攻隊で戦死したんですね。戦場で心を病んだ人が軍神と称され、徘徊する光景…本当に、戦争は愚かだ。絶対に繰り返しちゃいけない。最後に、フォークについて、一般的な常識や通説とは違った見解が記され、非常に興味深い。個人的には、第1弾よりも印象的なエピソード、記述が多いと感じる。2016/05/10

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