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出版社内容情報
秀吉・家康も恐れた天下第一の智謀と野心を秘めていた黒田官兵衛の生涯から、50の謎をピックアップ。写真、図とともに天才軍師の一生をテンポよく読める一冊。
内容説明
播磨の小豪族から身を興し、その才智のみで「天下人の軍師」へとのし上がった黒田官兵衛。さまざまなエピソードが伝わる生涯は、多くの謎に満ちている。合戦ではどんな活躍をしたのか?信長や秀吉との関係は?子孫に遺した教訓とは?―50の謎解きとともに、その素顔が明らかになる!
目次
第1章 黒田家の謎と若き日の官兵衛(黒田家の出自は「近江」?それとも「播磨」?;「目薬伝説」の祖父・重隆の経歴は? ほか)
第2章 信長配下の頃の官兵衛(官兵衛と秀吉はどんな関係だった?;上月城の戦いで官兵衛は活躍したのか? ほか)
第3章 「天下人の軍師」官兵衛(備中高松城の戦いで、官兵衛はどんな役割をしたのか?;秀吉の「中国大返し」は事実なのか? ほか)
第4章 晩年の官兵衛(関ヶ原合戦では親子で活躍したのか?;関ヶ原合戦後、官兵衛は長政に何と言った? ほか)
著者等紹介
渡邊大門[ワタナベダイモン]
1967年、神奈川県生まれ。歴史学者。大阪観光大学観光学研究所客員研究員。関西学院大学文学部史学科日本史学専攻卒業後、佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
45
「播磨灘物語」では尻切れトンボだった官兵衛の関が原後や、黒田藩のその後にも触れていて、知りたかったところが読めたが、こちらを官兵衛の入門書とするには戦国時代に詳しくないと難しい。大体は司馬氏の話を裏付けるものだ。叔父の休夢が秀吉の御伽衆だった、戦いの相手の残党をかなり残酷に殺した、有名な言葉「これで殿の天下が開けた」「お前の名前は何をしていたのか」は後世の創作と思われる、連歌の名人で細川幽幻自身の書写による和歌聞書を送られた、長政と特に不仲ではなかった、などが違うところ。最後の年表が理解の手助けになる2014/02/01
maito/まいと
17
官兵衛つながりで読んでみました。形式としてはかつてPHP文庫などでよく刊行されていたQ&Aシリーズ(○○にまつわる108の謎~)に近い形式。官兵衛の生涯を過不足無く取り上げている反面、これまでイメージ化されている官兵衛のキャラクター像(野心家、策士など)や定説に疑問を呈した構成となっているので、官兵衛についてそれほど詳しくない方は、他の本などで情報や知識を持った状態で臨んだ方がいいかもしれない。官兵衛は軍師や策士と言うより優れた参謀であり交渉家であった、という視点は言い得て妙だと思う。蔵人向けの一冊。2013/09/17
lop
3
今大河ドラマの軍師官兵衛を見ているので、何冊か買った官兵衛本の1冊。 一番さくっと読めそうだったのでまずこの本から。 場面場面を思い浮かべながら読みました。 思いの外うまくまとまっていて、読みやすく分かりやすかったです。2017/05/28
勝部守
2
読みやすい2013/09/20
Punk!Punk!Punk!
0
文武共に秀でた戦国の知将 黒田官兵衛。多くの日本人に尊敬の念を持たれている人物だと思う。本書は黒田官兵衛を中心に黒田家の歴史や官兵衛を取り巻く時代背景をも綿密に調べ上げ、記されている。コメにもあるが、歴史書を書く事は難しい面がある。著者の創作物ではなく、同じ資料を読者も見れる事から、又読者も歴史に精通しているものも多く、間違いが見つけ易い。確かに足利義輝は松永久秀と三好三人衆、三好義継(長慶の養嗣子)が謀殺した。又P73 別所氏の謀反は天正6年2月ではないか?のように。それでも本書は分かり易く良書である2015/08/16