出版社内容情報
レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなど、ルネサンスの名画を約80点収録。フィレンツェ、ローマ、ミラノ、ヴェネツィアの主要4都市ごとに章立てし、対話形式でわかりやすく解説します。
内容説明
日本人に人気のイタリアの美術都市。本書は4つの都市の主要な美術館や教会など見所を網羅して、絵画を中心としたルネサンス美術の数々を楽しいギャラリートーク形式で解説。ルネサンス美術がもつ魅力の真髄に迫る。
目次
第1章 フィレンツェ(ウフィッツィ美術館;アカデミア美術館;サン・マルコ修道院 ほか)
第2章 ヴァティカンとローマ(ヴァティカン絵画館;ヴァティカン宮殿署名の間;ヴァティカン宮殿エリオドーロの間 ほか)
第3章 ミラノ(サンタ・マリア・デレ・グラツィエ聖堂;ブレラ美術館;アンブロジアナ美術館 ほか)
第4章 ヴェネツィア(アカデミア美術館;ドァカーレ宮殿大評議会の間;コッレール博物館 ほか)
著者等紹介
井出洋一郎[イデヨウイチロウ]
府中市美術館館長。美術評論家連盟会員。1949年群馬県高崎市に生まれる。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋美術史専攻)。山梨県立美術館学芸員、東京純心女子大学教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
asanosatonoko
4
簡潔に纏まっていて読みやすい美術本。テーマはルネサンス。主にイタリアの諸都市に飾られている巨匠の名作を紹介してある。モチーフや画家の名前がだんだんわかってきたものの、構成や画法についてはまだまだよくわからない。優しい解説本はありがたい。2014/12/31
m
1
電子にて読了。広く浅くでマイナーな絵もたくさんなのが嬉しい。ボマルツォの怪物公園は初めて知ったが、ユニークで楽しそう。ダチョウの卵は、キリスト教図像学では卵が砂に埋もれて孵化することから単性生殖→無原罪受胎の聖母のシンボルだそう。カルロ・クリヴェッリの「ろうそくの聖母」が果物に囲まれていて好みかも。面白かったので他のシリーズも読みたい。2025/03/30
ゼロ投資大学
1
中世の名画の数々を取り上げている本である。印刷された本書のページからでも伝わってくる迫力を感じる。作品が製作された背景を知れば、より作品に対して思い入れを持つことができ、鑑賞する際に感動を味わうことができるであろう。2021/07/28
Hiroki Nishizumi
0
取り上げた絵画のセンスは良いと思ったが、解説が今ひとつ浅くてつまらなかった。2016/09/02
ELW
0
ヴァザーリ的な批評なのか、世界史では、フィレンツェ→ローマ→ヴェネツィアとルネサンスを扱うものの、ヴェネツィアには高い評価は与えられていない。しかし、ラファエロやミケランジェロの後、画家が存在し続けるのも確か。ティントレットやティッツィアーノもやはり大事。昔に『世界名画の旅 3 イタリア編』を読んでおいて良かった。2014/07/28