中経の文庫<br> 金子兜太の俳句を楽しむ人生

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中経の文庫
金子兜太の俳句を楽しむ人生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784806139638
  • NDC分類 911.36
  • Cコード C0195

内容説明

90歳を過ぎてもなお生々しく人生を歩み続けている“俳童”は、いったいどうやって俳句とかかわってきたのか?著者が自らの俳句人生について赤裸々に語った、講演・寄稿集。生まれ育った土地、師や盟友たちのことなど、折々の生の感覚が色鮮やかに読み手に伝わってくる。

目次

第1章 戦争体験(私の戦争体験と俳句;「炎天の墓碑」への誓い)
第2章 私を育てた郷土・肉親(受け継いだDNA;産土・秩父の風土に育てられる)
第3章 自画像(蛙と柿と雪;荒凡夫 ほか)
第4章 師・先輩・友人たち(師・加藤楸邨を語る;白虹と連作と―横山白虹のこと ほか)

著者等紹介

金子兜太[カネコトウタ]
1919年埼玉県に生まれ、秩父で育つ。旧制高校在学中に作句を開始、41年より加藤楸邨に師事。東京大学経済学部卒業後、日本銀行に入行。55年、第一句集『少年』刊、翌年現代俳句協会賞受賞。62年、俳誌「海程」創刊。87年より「朝日俳壇」選者。前衛俳句、社会性俳句の旗手として、日本にとどまらず、欧米や中国の俳句普及にも尽力する。日本現代詩歌文学賞、NHK放送文学賞、蛇笏賞、正岡子規国際俳句大賞などを受賞。2008年に文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てくてく

4
自身の生い立ちについては別の本でもすでに読んで知っていたが、はねっかえりの人生を送る上で妻に与えたプレッシャーや、戦争をその最中は肯定せざるを得なかっただけにその後の反戦意識があること、そして俳句への姿勢が年とともに変化していったことなど、初めて知ることもあり、面白かった。2015/12/26

笛吹岬

1
金子兜太の自伝と言っても良い。雁坂峠を挟んだ秩父往還に関する記述が面白い。甲斐も山国だと思っていたが、高原状の明るさがあり、それにくらべて奥秩父は山が迫っているからだろう。2011/02/12

chiuchiu

0
たまたま図書館で。著者の生い立ちから戦争経験、そして知り合った俳人達との交流や著者の視点から分析した俳人たちの事が、読みやすい文章で綴られている。医者である父も俳人であったとは知らなかった。著者自身はまさに豪放磊落で、現在も闊達でいらっしゃる。だがその背景には辛い戦争体験を経て、己の進む道、戦争を絶対してはならないという信念を貫き通している強さ、亡くした戦友たちへの祈りがあるからだと思う。他者への観察眼は鋭く、本著で初めて知ったが、上甲平谷の句とその人となりを表す文章が好きだ。2015/07/10

黒とかげ

0
なかなか良かった。戦時中の話も良かったし、俳句の話も良かった。この人は話すのが上手だなぁ。胸に迫るものがある、それはきっと本当のことを話しているからかな。2021/02/27

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