内容説明
臣下出身第一号の皇后となった光明皇后、だめな夫のせいで張り切らざるを得なかった日野富子、家康に愛されながら死を命じられた、家康の正妻・築山殿、徳川家を守るために信念を貫いた・天璋院篤姫…。歴史上に名を残した女性たちの姿を、小説家と脚本家が縦横無尽、闊達に語り合う。
目次
第1章 奈良・平安の歴史の裏で(歴史の裏の男女の事情;光明皇后の実像と虚像;道長の繁栄を支えたのは)
第2章 中世の歴史のなかで(南朝史観のゆがみと史実;覚悟を貫いて生きる;秀吉の正妻と側室の戦い)
第3章 戦国時代の戦いの陰で(肉親でも殺しあう世の中;聖女と悪女の真実;家康を取り巻く女性たち)
第4章 明治から女性の地位が変わる(勝海舟に絶賛された篤姫;スキャンダルを生み出す策略;維新実現の陰 に女性たちの力;西欧化推進のなかで生きた女性たち)
終章 男は女次第、女は男次第(美学のある生き方をしなければならない)
著者等紹介
杉本苑子[スギモトソノコ]
大正14年東京都生まれ。文化学院卒業。昭和26年『申楽新記』でサンデー毎日懸賞小説入選を機に、吉川英治に師事する。36年処女創作集『船と将軍』を刊行。37年『孤愁の岸』で直木賞受賞。また、53年『滝沢馬琴』で吉川英治文学賞。60年『穢土荘厳』で女流文学賞。62年紫綬褒章。平成7年文化功労者に選ばれる。10年NHK放送文化賞
ジェームス三木[ジェームスミキ]
昭和10年旧満州奉天生まれ。大阪市立市岡高校在学中に俳優座養成所に入り、30年テイチクレコード新人コンクールに合格し歌手デビュー。42年シナリオコンクール1位入賞を機に脚本家に転向。日本文芸大賞、プラハ国際テレビ祭グランプリ、イエローリボン賞、放送文化基金賞、放送文化賞など受賞歴は多彩(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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