中経の文庫
俺が、つくる!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784806125013
  • NDC分類 566.5
  • Cコード C0134

内容説明

穴の直径が60ミクロンの「刺しても痛くない注射針」、携帯電話の小型化に貢献したリチウムイオン電池ケースなど、誰にもできない技術とノウハウで日本のモノづくりを支えてきた金型プレス職人、岡野雅行。「何を言われようが、今、自分を信じて人と違うことをやっておけばいい」と言い切る男の、熱き“仕事の哲学”を味わう。

目次

「できない」と言われると、俄然、成功してみせると燃えてくる。
失敗の中から必ず未来に役立つノウハウが生まれる。
技術は見て盗むもの。決して人から教えてもらうものじゃない。
とにかく学校が嫌いだった。その代わり、誰よりも遊んだよ。
遊びの中から技術を学び、大人とのやり取りの中から商売を学んだ。
図面を引かないから発想は無限に広がっていく。
金型屋がプレスやるんだから、プレス屋も金型をやればいいじゃねえか。
夕方五時から朝の八時までは工場を貸してくれ。
「安すぎてみんなが敬遠している仕事と、難しくて誰にもできない仕事」しかやらない。
俺は他人の仕事を盗ったことはない。なんたって、うちの品物が一番高いんだから。〔ほか〕

著者等紹介

岡野雅行[オカノマサユキ]
1933年(昭和8年)2月14日、東京・墨田区に生まれる。1945年(昭和20年)、向島更正国民学校を卒業後、家業の金型工場を手伝う。20歳頃から本格的に金型の技術を父親から教わり、30代になると量産のためのプラントを開発して売るようになる。1972年に父親から家業を継ぎ、岡野工業株式会社を設立、代表社員を名乗る。「誰にもできない仕事をする」をモットーに、これまでにつくった金型は家電、パソコン機器、医療機器など多岐にわたる。医療品メーカーのテルモ(株)から依頼されたインスリン用注射針「刺しても痛くない注射針」を開発したことで、さらにその名声が知られることとなった。同製品で2005年度グッドデザイン賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kubottar

8
なんでもやってみて失敗しろ、失敗から学べ。それは頭ではわかっているが、生まれてから減点主義の教育を受けてきた身には辛い。しかし勇気は大分いただいたのでやってみようっと。2012/03/05

shigoro

4
携帯のリチウム電池のケース、痛くない注射などを作った岡野さんの自分史。他人のやらないことをやるって言うのは成功者の常套句だな。一生安泰なモノなどないからこそ、次から次へと新しいことに試み、作って、それを武器に大企業とも渡り合う。職人さんは技術に傾向しがちだが、経営のビジョンもしっかりしていて、技術と共にシステムまで売る。中小企業の星といわれる所以を見た。 2011/09/15

あぽ

2
おわり2ページという最後の最後で、おそろしいほどの失敗談が打ち明けられる。(プレス機が午後には停止してしまい、夜まで修理の繰り返しを約1年間。そしてその年の収入は3万5千円!!)この部分を読んではじめて、それまで語られてきた内容がストンと自分の中に落ちた気がする。失敗は成功のモト。成功するまで続けることの大切さが身にしみた。2012/04/17

すぎえ

2
ニッポンの職人である。最先端の技術を行うのに当たって基本的な技術(成形、切る、磨く、くっつける)の不足でできないことが多々ある気がする。独ではマイスター制度で職人の地位が高いからそういった技術は空洞化しないだろうな。今後10年、20年経ったときに腕のある職人を継承していくことはほんとうに大切なことだと思う。2009/07/10

マガリ

1
職人イノベーター岡野氏の経験に基づく信念が詰まった教典。企業の成功には、技術、人脈、お金 が重要と説き、信念として『安い仕事と難しい仕事はやる』と一貫した半生を過ごす。これは、「自動化」と「技術的な差別化」に他ならぬ、成功出来るメーカーの生命線。 失敗も重ねながら、愚直に仕事を続けて生まれた言葉は、計り知れない説得力がある。2012/11/07

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