内容説明
穴の直径が60ミクロンの「刺しても痛くない注射針」、携帯電話の小型化に貢献したリチウムイオン電池ケースなど、誰にもできない技術とノウハウで日本のモノづくりを支えてきた金型プレス職人、岡野雅行。「何を言われようが、今、自分を信じて人と違うことをやっておけばいい」と言い切る男の、熱き“仕事の哲学”を味わう。
目次
「できない」と言われると、俄然、成功してみせると燃えてくる。
失敗の中から必ず未来に役立つノウハウが生まれる。
技術は見て盗むもの。決して人から教えてもらうものじゃない。
とにかく学校が嫌いだった。その代わり、誰よりも遊んだよ。
遊びの中から技術を学び、大人とのやり取りの中から商売を学んだ。
図面を引かないから発想は無限に広がっていく。
金型屋がプレスやるんだから、プレス屋も金型をやればいいじゃねえか。
夕方五時から朝の八時までは工場を貸してくれ。
「安すぎてみんなが敬遠している仕事と、難しくて誰にもできない仕事」しかやらない。
俺は他人の仕事を盗ったことはない。なんたって、うちの品物が一番高いんだから。〔ほか〕
著者等紹介
岡野雅行[オカノマサユキ]
1933年(昭和8年)2月14日、東京・墨田区に生まれる。1945年(昭和20年)、向島更正国民学校を卒業後、家業の金型工場を手伝う。20歳頃から本格的に金型の技術を父親から教わり、30代になると量産のためのプラントを開発して売るようになる。1972年に父親から家業を継ぎ、岡野工業株式会社を設立、代表社員を名乗る。「誰にもできない仕事をする」をモットーに、これまでにつくった金型は家電、パソコン機器、医療機器など多岐にわたる。医療品メーカーのテルモ(株)から依頼されたインスリン用注射針「刺しても痛くない注射針」を開発したことで、さらにその名声が知られることとなった。同製品で2005年度グッドデザイン賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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