内容説明
本書は哲学史上に残る名フレーズを選び出した。古代のソクラテスから、現代哲学者たちまで登場してもらった。「フレーズはここからピックアップ」としたのは、翻訳された原文自体を読んだ上で、哲学の名フレーズに親しんでほしかったからである。名フレーズに関連する原文が複数ある場合は、それもあわせて収録した。
目次
1 古典の哲学名フレーズ(ソクラテス―私は、自分が無知であることを知っていることで、より賢明であるらしい(無知の知)
ソクラテス―しかしもう去るべき時が来た―私は死ぬために、諸君は生きながらえるために。もっとも我ら両者のうちのいずれがいっそう良き運命に出逢うか、それは神より外に誰も知る者がない
プラトン―私はあえて主張するのである。人は皆エロスを尊重せねばならぬ、と ほか)
2 近世の哲学名フレーズ(ベーコン―人間の知識と力とは、一つに合一する(知は力なり)
デカルト―わたしは考える、ゆえにわたしは存在する(われ思うゆえにわれあり=コギト・エルゴ・スム/Cogito ergo sum)
パスカル―人間は、自然のうちでもっとも弱い一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦である ほか)
3 現代の哲学名フレーズ(キルケゴール―絶望は、死病にとりつかれているものに似ている。このものは、そこに横たわりつつ死に瀕しているが、死ぬことはできないのである;マルクス―疎外されているという一つの帰結は、人間からの人間の疎外である;ニーチェ―神は死んだ ほか)
著者等紹介
荒木清[アラキキヨシ]
東京教育大学哲学科を卒業後、高校教諭(倫理社会担当)、編集出版を経て、執筆活動へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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