出版社内容情報
中国の春秋・戦国時代、思想集団として儒家と勢力を争っていた墨子は秦の統一とともに歴史の表舞台から忽然と消えた。2000年を経て甦り、中国近代革命の思想的潮流となった墨家思想とは?
目次
第1章 墨子は切実な「環境派」だ
第2章 墨子は強固な集団を組織した
第3章 墨家は近代にはいって復活した
第4章 墨子は論争する
第5章 墨子は「兼相愛交相利」による人と人との結合を主張する
第6章 墨子は「節用」による生産の増大を主張する
第7章 墨子は「尚賢」による人材育成を主張する
第8章 墨子は「尚同」による組織論を主張する
第9章 墨子は「号令篇」で文書による伝達を主張する
第10章 墨子は「非攻」で戦争の悲惨を説いた
著者等紹介
岡本光生[オカモトミツオ]
昭和24年生まれ。早稲田大学大学院東洋哲学科修士課程修了。現在埼玉工業大学教授。人間科学課程主任。工学部の学生に中国文化を講ずること20数年。また浦和市の市民大学講座で中国の古典の講師を9年にわたってつとめている。専門は中国古代の経済思想の研究
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