出版社内容情報
脳神経外科医が悪性脳腫瘍と戦う日々を綴った『医者が末期がん患者になってわかったこと』の第二弾。三回目の開頭手術以降の全記録を、本人の口述をもとに、看護に付き添う妻が語る。
内容説明
屈指の脳神経外科医が悪性脳腫瘍との凄絶な闘いの日々を淡々と記録した前著『医者が末期がん患者になってわかったこと』を世に問うてから半年、奇跡を信じて受けた三回目の開頭手術以降の全記録を本人の口述をもとに看護に付き添う妻が書き継ぐ緊迫の同時進行ドキュメントの第2弾。
目次
第1章 新たなる闘いの始まり
第2章 希望の光を求めて
第3章 待ちに待った闘病記の出版
第4章 自宅へ帰れる日
第5章 一家水入らずの生活
第6章 進みゆく症状
第7章 最後の闘いへ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紡ぎ猫
1
前回の本と違って、これは奥様の日記がほとんど。本人は書くことが難しく、テープに吹き込んだ記録が含まれている。最後の、元患者から寄せられた手紙に、胸が詰まる。2013/07/14
パファ
0
悪性脳腫瘍にかかった脳外科医の闘病記。続は、3度目の手術後、岩田医師に引き続いて、妻が記録したものをまとめたもの。支えている妻、規子さんの聡明さややさしさ、友人たちの暖かさが伝わってきました。 続いて、前作も読みたくなりました。2015/05/16
adkrsh
0
3回の手術(右側頭葉殆ど摘出)、放射線治療を経て、やはり再発した膠芽腫。積極的な治療をやめて、死を受け入れる選択をする筆者。 病気が発覚してからこの時点まで約1年。 脳内転移、脳死、死というシナリオは無慈悲に現実となってしまうのだが、実際に筆者が死に至るまでにさらに1年という時間があった。 筆者の家族は徐々に進行する症状への恐怖と闘いながら、懸命の看病と介護をする。 「手の施しようがありません」と宣告されても、残りの時間は苦しむには十分長かったりもする可能性がある。 医療はその時に、何がもっとできるか2012/07/22