内容説明
ダンテの不思議な世界は作家・詩人たちにどのようにとらえられ、また現代の視点からどうとらえうるか―ボッカッチョ、チョーサー、ブレイク、バイロン、シェリー、キーツ、プッチーニ、漱石、ジョイス、エリオット、イェイツ、プルースト、アイヒンガーとダンテの関わり、そしてミメーシス、フェミニズムから見たダンテ。
目次
地獄の「変身」物語
ダンテ『地獄篇』抄訳―第二十四歌・第二十五歌
ダンテと愛の系譜―ダンテとベアトリーチェ、そしてパオロとフランチェスカ
「地獄篇」のなかの喜劇―ジャンニ・スキッキ
『神曲』における直喩をめぐって
ベアトリーチェ―離れゆく救済仲介者
チョーサーの『名声の館』―‘Dante in Inglissh’
ブレイクのダンテ読解―「赦し」と無限のテクスト
『死者たち』・「再生」の思考―ダンテに学んで
エリオット、ジョイス、イェイツと『神曲』
より大きな欲望―イルゼ・アイヒンガーの天国と地獄
楽園と天国の風景―ダンテ、ボッカッチョ、ガウェイン詩人とプルースト
著者等紹介
米川良夫[ヨネカワリョウフ]
国学院大学名誉教授。イタリア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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