内容説明
詩人・英文学者である著者がイギリス詩―ダン、ハーバート、ヴォーンらの形而上詩、そしてイェイツ、エリオット、オーデンらの現代詩について論ずる。更には山村暮鳥、和田徹三、田中清光、武子和幸らの数少ない日本の形而上詩に新たな光を当てた注目の労作。
目次
イギリス十七世紀の形而上詩―主としてジョン・ダンについて
ジョージ・ハーバートの詩篇「犠牲」をめぐって
ヴォーンにおけるダン、またヘルメス哲学
アンドルー・マーヴェル覚書
マーヴェル詩篇「ひと粒の露に」と聖書的イメジ
現代批評とマーヴェル
宗教詩の一つの系譜―ダン、ハーバート、ヴォーンの場合
形而上詩の心臓のイメジ
マーヴェルの超脱的感覚とヴォーンの沈鬱な幻視
イギリス・アメリカ詩のユーモア―チョーサーからスティーヴンズまで〔ほか〕