内容説明
過去百年間の俳句は乱れ、現在に及んでいる。この乱れは俳人達が俳句成立のメカニズムを知らない故である。俳句は十七音字と「切レ」と季語を三重要素として成立する。十七音字があり、季語があって、「切レ」の無いものは一体何なのか?「切レ」の無い俳句というものは存在しないのである。十七音字と「切レ」と季語が揃っていれば、それは俳句なのである。百年の間違いから脱出し、二十一世紀こそ「切レ」のある本当の俳句を詠もうではないか。
目次
俳句は十七音字と「切レ」とで成立する
「切レ」の無い十七音字は俳句ではない
蕪村俳句の「切レ」考
俳句「「切レ」論」あれこれ
現代俳句の実態―「切れ」の無い作品の横行
新聞俳句―ここでは毎日新聞について
テレビ放映 NHK俳壇
二十一世紀の俳句はいかに詠むべきか
付 文芸誌への寄稿「切レ」論