内容説明
己れを晴れやかに忘却して宙にプカプカ浮ぶ技術を、ツマヅキやズッコケを重ねつつ身に着けていく愚か者の文学の系譜を、谷崎潤一郎、岡本かの子、金子光晴、稲垣足穂らの諸作に探った中篇エッセイ6篇。
目次
水辺の遊歩者たち(大正文人の水都幻談;岡本かの子の「墓場のない世界」)
催眠術師と手品師(“内的人間”の神話;谷崎潤一郎の「美しいからっぽ」)
愚者の飛行術(軽業師の優雅さについて;魔法使いの弟子)
人間の喜劇―金子光晴
笑うタルホ―稲垣足穂
イリュージョン・コミック―江戸川乱歩
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