内容説明
ギリシャ語違反の朝、豹の文法をめぐる午後、そして、夕暮には牡蠣の皇帝が君臨する。鏡と犬が区別できないオフィスで、サボテンはついに飛翔するのだろうか。’90年代を横断する超日本語歌集の誕生。著者の第四歌集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
30
#荻原裕幸 #東海のうたびと #短歌 なぜかむやみに汗をながしたがるんだなあ日本人という植物は 五線譜として生きたんだ珈琲を淹れつつきみが語るショパンの 遠い港にはこびさられたみづいろにぼくたちをつかさどる楽譜が デッサンのための時間にまぎれこみ欠伸してゐるこのみづいろは C ・S・ルイスを読むとききみの表情はイギリス的な水鳥になる はるかなるかのみづうみにねむるのは迷彩されたペローの童話2016/07/22
秋月
1
「まだ恋ぢやない左手にカナリアのゐる感触を教えてくれた」2009/03/14