内容説明
本書で“気づき”と呼ぶのは「保育的な“気づき”」という状態です。大きく分けて2つあります。1つ目は、問題を見つけたときに「うまくいかないのはこれが原因だった」と気づくことです。そして2つ目は、解決方法として「このようにやっていけば、うまくいくかもしれない」と気づくことです。この「原因や課題を見つけたとき」と「解決方法を見つけたとき」の2つの場合に、“気づき”と呼ぶことにします。この2つの「保育的な“気づき”」は、両方とも「困った時に訪れる閃き」と言い換えられるかもしれません。何かに困っているときに考えていて、自分がどのように動いたらよいのかが見えたときが“気づき”です。この「保育的な“気づき”」は、「自分の行動や言動などを最適化するやり方が見えた」とも言い換えることができるでしょう。
目次
1 “気づき”と保育(“気づき”とは何か;“気づき”を阻害するもの ほか)
2 “気づき”のステップ1 相手や状況に「気づく」(コミュニケーションとは?;“ノイズ”で自分を知る ほか)
3 “気づき”のステップ2 「問い」を立てる(なぜ“問い”が必要?;わからないときほど問う ほか)
4 “気づき”のステップ3 職員間で「検討する」(話し合いを成功させる3つの条件;話し合いをまとめる人の役割 ほか)
5 “気づき”のステップ4 「方法・改善策」を決める(ケース会議は子どもの問題を検討する場?;「Weモード」で話し合う ほか)
著者等紹介
鈴木八朗[スズキハチロウ]
くらき永田保育園(横浜市)園長。社会福祉士。東洋大学社会福祉学科卒業後、日本社会事業大学研究科を経て母子生活支援施設くらきの指導員となる。同施設の施設長在任時にくらき永田保育園の新設にかかわり現在に至る。趣味のアウトドアを活かし、「こども環境管理士」として、子どもの環境教育や自然体験の普及に努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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