内容説明
現場の最前線に立つソーシャルワーカー、相談援助に携わる支援者に伝えたい。クライエントの本当の要望を引き出し、適切な支援につなげるために。相談を深め、クライエントと対等な関係を築くために。8つの事例を通じて支援者の思考過程をみる。
目次
1 事例を読み解く前に(相談援助とは;アセスメントの重要性と具体的な方法;相談を深めるために行う7つのこと;クライエントと対等な関係を築くために;五感を刺激するウォーミングアップ)
2 事例を読み解く(本人の希望を否定せず、現実的な相談の切り口をみつける;意思表示がないようにみえても、寄り添い相談関係を築いていく;本人が得意とするコミュニケーションの方法を探りながら面談する;本人に伝わる言葉を探す;就労を望んでいる本人に社会資源の情報を提供しリハビリテーションの目標を共有する;本人の希望から実現可能な行動をみつけ、社会移行に結びつける;調子を崩すきざしのみえる本人に、自身が対処方法に気づくようにはたらきかける;以前の様子と、目の前にいる本人との“ささいな”違和感を見逃さない)
著者等紹介
吉田悦規[ヨシダエツミ]
看護師、精神保健福祉士、一般社団法人SST普及協会認定講師。1984(昭和59)年~1997(平成9)年阪本病院。1997(平成9)年~2006(平成18)年大阪自彊館(救護施設)。2004(平成16)年から宝塚三田病院に勤務。このほか、2004(平成16)年から、刑務所において、受刑者に対する社会復帰活動及び就労支援活動の講師を務め、2017(平成29)年に法務大臣感謝状を受ける。また、2005(平成17)年から2018(平成30)年まで、奈良障害者職業センターにおいてリワーク支援に従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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