内容説明
ベテランワーカーは何を見て、どう考えているのか。AI時代を生き抜く!PSWの思考を可視化。
目次
第1章 思考過程の可視化からの学び(精神保健福祉士の支援における思考;支援における思考を可視化する方法と事例の読み方)
第2章 クライエントとの出会いにおける思考過程(症状の悪化により医療保護入院となった認知症の男性―家族の不安を受け止めつつ、本人の尊厳を守る;突如現れた就職希望の男性―本人の願いから状況を整理し、前向きな気持ちを引き出す ほか)
第3章 機をとらえた働きかけにおける思考過程(作業の休憩時間を思い思いに過ごすメンバー―時間と空間を共有しつつ、丁寧に支援を織り込んでいく;転職と再飲酒を繰り返す軽度知的障害の女性―デイケアの調理プログラムを活用して、断酒と再就職を支援する ほか)
第4章 経過をふまえた支援における思考過程(一人暮らしを希望する双極性障害の長期入院の女性―本人を中心にした多職種チームのケア会議をコントロールする;“死にたい”と任意入院を繰り返す男性―見逃してきたことに光を当て、関係をつくり直す ほか)
第5章 電話相談による支援展開における思考過程(電話をかけてきて突然“死にたい”と訴える女性―切迫した状況の中から信頼関係を築き、生きる目的を共に見出す;怒り交じりの用件をいきなり訴える母親―回数を分け、心の鎮静と状況把握に時間を使う ほか)
著者等紹介
田村綾子[タムラアヤコ]
聖学院大学人間福祉学部教授、日立製作所西湘健康管理センター非常勤。精神保健福祉士、社会福祉士。医療法人丹沢病院医療福祉相談室長、公益社団法人日本精神保健福祉士協会特命理事・研修センター長を経て現職。日本精神保健福祉士協会副会長・認定スーパーバイザー。一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟理事
上田幸輝[ウエダコウキ]
公益財団法人浅香山病院サポートハウスアンダンテ管理者。精神保健福祉士。前身法人が運営する病院の医療福祉相談室、生活訓練施設、地域生活支援センター勤務を経て現職。公益社団法人日本精神保健福祉士協会研修企画運営委員・認定スーパーバイザー。一般社団法人大阪精神保健福祉士協会理事
岡本秀行[オカモトヒデユキ]
川口市役所保健所準備室。精神保健福祉士。医療法人財団厚生協会大泉病院にて医療相談室、精神科デイケア、グループホームほかに勤務。その後行政へ転身し、福祉部障害福祉課を経て現職。公益社団法人日本精神保健福祉士協会業務執行理事・常任理事、埼玉県精神保健福祉士協会副会長、全国精神保健福祉士相談員会理事
尾形多佳士[オガタタカシ]
医療法人社団五風会さっぽろ香雪病院地域連携支援室室長、診療支援部副部長。精神保健福祉士、社会福祉士。医療法人社団慈藻会平松記念病院にて地域生活支援室、訪問看護部ほかに勤務。その後、医療法人社団五風会福住メンタルクリニックにてリワークデイケア勤務を経て現職。公益社団法人日本精神保健福祉士協会事業執行理事・常任理事
川口真知子[カワグチマチコ]
公益財団法人井之頭病院精神保健福祉部長。精神保健福祉士。精神衛生法が精神保健法へ改正されるなどした精神科医療の変革期より、同病院相談室にて長期入院者の地域移行支援等へ従事。公益社団法人日本精神保健福祉士協会機関誌『精神保健福祉』編集委員を初代より務め、2010~2016年に編集委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。