内容説明
中小企業、特例子会社、大企業の同部署雇用など、多様な組織形態における精神障害者雇用の手法を全国の先進事例から紹介します。何が課題となりうるか、どんな対策が有効か、働き続けられるポイントは何か、雇用・就労・支援をシミュレーションできます。精神疾患と就労の関係、向精神薬と就労の関係をひも解き、よりよい就業のために備えておきたい医学知識を解説します。あわせて、就労支援の観点から求職から就職までの手順と心得を紹介し、課題といわれる継続就労のための知識や向き合い方を解説します。
目次
第1部 精神障害者雇用の現場から(武藤工業株式会社(神奈川県大和市)―中小企業こそ、精神障害者を会社の戦力として活用できる
日本イーライリリー株式会社(兵庫県神戸市)―多様な人が共に働く過程が新たな可能性を生む
SMBCグリーンサービス株式会社(千葉県習志野市)―短時間からスタートの勤務体系を確立し、多様な障害者が働く
株式会社ベネッセビジネスメイト(東京都多摩市)―障害者を戦力と捉え、市場競争力を高める
はーとふる川内株式会社(徳島県徳島市)―企業の社会的責任とノーマライゼーションへの実践として、障害者雇用を促進
白石農園(東京都練馬区)―ゆるやかな居場所として「お互いさま」の精神で受け入れる
株式会社共同(熊本県合志市)―「共に生きる」をスローガンに、誰もが働きやすい会社を目指す
大東コーポレートサービス株式会社(東京都品川区)―親会社に甘えず、縁の下の力持ちとしての存在価値を発揮する
富士ソフト企画株式会社(神奈川県鎌倉市)―「障害者雇用」をもう一つのビジネスリソースとして展開
アクテック株式会社(大阪府枚方市)―一人の人として同じ土壌で受けとめ、共に目標を目指す
株式会社いなげやウィング(東京都立川市)―健全な社会を目指し、自立のためのサポートを行う
株式会社アイエスエフネット(東京都港区)―ビジネスと社会貢献の相乗効果で付加価値を生み出す)
第2部 精神障害者が「働く」ということ(精神障害と就労;求職から就職まで)
著者等紹介
里中高志[サトナカタカシ]
1977年生まれ。早稲田大学第一文学部卒、大正大学大学院宗教学専攻修了。精神保健福祉士。編集プロダクションで週刊誌の記者などを務めるなか、精神科医療・精神保健福祉を自らの追究すべきテーマと見定め、精神障害者支援の現場へと転身。地域活動支援センターに勤め、この間に精神保健福祉士の資格を取得。精神科クリニックの勤務を経て記者業へ復帰し、精神保健福祉ジャーナリストとして活動を開始する。月刊「サイゾー」(株式会社サイゾー)、「こころの元気+」(特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構・コンボ)、「JOB MENTORメンタルヘルスユーザーのためのしごと応援団」(特定非営利活動法人全国精神障害者就労支援事業所連合会)などを中心に幅広く執筆を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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