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内容説明
何がわかったのか?わからないのか?第一人者が、やさしく、深く解説する自閉症スペクトラム研究の到達点。
目次
第1章 自閉症スペクトラム
第2章 変化する自閉症の姿
第3章 大幅に増える自閉症
第4章 神経発達障害としての自閉症
第5章 対人コミュニケーション:問題の核心
第6章 違う目で世界を見る
第7章 理論から実践へ
著者等紹介
フリス,ウタ[フリス,ウタ][Frith,Uta]
ロンドン大学認知神経科学研究所名誉教授・オーフス大学(デンマーク)客員教授。専門は自閉症およびディスレクシアの研究。自閉症研究の第一人者として、「心の理論/メンタライジングの欠如」「弱い求心性統合」などの考えを展開し、大きな影響を与えてきた
神尾陽子[カミオヨウコ]
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所児童・思春期精神保健研究部部長。京都大学医学部卒業、ロンドン大学附属精神医学研究所児童青年精神医学課程修了。医学博士。京都大学医学部精神神経科助手ののち、九州大学大学院人間環境学研究院助教授を経て、2006年より現職。研究分野:児童精神医学、特に自閉症
華園力[ハナゾノツトム]
滋賀県立小児保健医療センターこころの診療科部長。京都大学医学部卒業後、京都大学医学部附属病院神経内科、天理よろづ相談所病院神経内科、京都大学医学部附属病院精神科、大津赤十字病院精神科を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
新学術間接経費本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れい
7
【中央図書館】簡単なようでいて、割りと考え込まされる。そして、文中に『時の試練に堪える』という表現が幾度も登場するように、自閉症についての研究はまだまだ未解明のことが多く、スペクトラムに関してはサブシステムの存在を仮定せざるを得ないほど、多岐多彩な状態像を現している。さて、求心性統合と言えば、この短い感想についてもそうだろう。何を抽出するか、何に着目しているか。細部なのか全体なのか。この本は2012年の出版だから、もう少し解明されている部分があるのかもしれない。著者の別の本も読んでみたい。2021/11/03
田中はにわ
2
図書館本。昨年読んだ『ワインの味の科学』という本に出てきた精神科医ウタ・フリス。タイトル通りの入門書かと手にしたが、自閉症また発達障害というもの自体の研究がまだまだである、ということが正直に書かれているぶん、理解しにくい部分もある。しかし、正しい入門書だった。この本の核心にあたることは、自閉症の本質を「自己の喪失」に置いていることだろう。さまざまに聞く症状や特性が、この視点から見るときれいに整理されると感じた。2019/02/27
タコわさび
0
自閉症について、明らかになった部分と解明されていない部分について丁寧な解説がありました。入門にしては、前ページに戻り確認しながら読み進めないといけないほど、読みにくいところがありました。2014/03/30
がりがり君
0
真っ当な教科書的記述、主観を交えず現段階でわかっていることを淡々と記述していくスタイル、当事者に一切媚びないという面はあるが、最初に読むならこれを勧めたい。自閉症の本は山ほど読んだが、これ読んでれば8割方いらない。ただ最新の動向は別途キャッチアップが必要、かな。2021/01/12
たかたか
0
ゼミで講読した本。自閉症について、何がわかっているか、何がわかっていないかがを知ることができた。子どもの事例についても深く書かれているため、様々に考察することもできてよい。