内容説明
「公助・自助・共助」の次にくる「公共福祉」は市民がリードし、行政がこれを補完する「私たちの福祉」。公共福祉という視点から、市民主権の福祉社会創設を提案。
目次
序章 公共福祉という試み
第1章 福祉について考える(日本の福祉―構造改革のゆくえ;近代日本福祉の特徴、そして今後;福祉の契約制度と憲法の精神)
第2章 ケアについて考える(慈恵と慈善、そして連帯;家族、中間集団、市民社会;ケアワークのスピリット;ケアの論理と倫理)
第3章 公共について考える(「公共の精神」とは?;パブリックの歴史と意味;パブリックの新たな意味;「新しい公共」は国境を越える)
第4章 国家について考える(国家とは何か;「権力装置」から「福祉装置」へ;市民社会と国家の区別)
終章 公共福祉へ
著者等紹介
稲垣久和[イナガキヒサカズ]
東京基督教大学教授、国際キリスト教福祉学科長。専攻は公共哲学。1947年東京生まれ。1975年東京都立大学大学院博士課程修了。アムステルダム自由大学哲学部・神学部研究員、客員教授を歴任。1990年より現職。近年は、アカデミズムと市民的実践を結び付ける公共哲学運動に精力的に取り組んでいる。日本基督教学会理事、比較思想学会評議員、NPO公共哲学研究会共同代表など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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