シリーズcura<br> 精神病とモザイク―タブーの世界にカメラを向ける

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シリーズcura
精神病とモザイク―タブーの世界にカメラを向ける

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784805830147
  • NDC分類 778.7
  • Cコード C0011

内容説明

モザイク処理は絶対に使わない!―タブーに挑み、精神病の本質に迫った映画『精神』の想田和弘監督が、公開にいたるまでの紆余曲折と葛藤を語る。精神科を撮る理由、「観察映画」にこめた思い、患者への共感、モザイクをめぐる葛藤…。映画には収め切れなかった数々のエピソードから、精神病大国・日本の現実と社会・メディアに広がるタブーについて考えさせる一冊。精神科医・斎藤環氏との対談も収録。

目次

第1章 社会と精神病者を隔てる「見えないカーテン」―精神科を「観察」する理由
第2章 「病んで」いるのは誰か?―カメラを通して精神病者と向きあう
第3章 『精神』をめぐる波紋
第4章 私たちが映画に出た理由―登場人物との対話
第5章 精神を「治す」ということ―山本昌知医師との対話
第6章 『精神』という爆弾―各国で巻き起こった議論
巻末対談 『精神』が照らす日本の精神医療(斎藤環;想田和弘)

著者等紹介

想田和弘[ソウダカズヒロ]
映画監督。1970年、栃木県生まれ。東京大学文学部宗教学科卒業。1993年からニューヨークに在住、劇映画やドキュメンタリーを制作する。ドキュメンタリー映画第1弾『選挙』(2007年)は、ベルリン国際映画祭正式招待のほか、アメリカ放送界で最も権威のあるピーボディ賞を受賞。第2弾である岡山市にある精神科診療所の患者を見つめた『精神』(2008年)も、日本公開前より海外映画祭での受賞多数。テロップ、ナレーション、BGM等を排除して観客の自由な思考を促す映像表現(「観察映画」)が国際的に高い評価を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかやん

22
コミュニティ志向の風変わりな精神科診療所"こらーる岡山"を舞台にしたドキュメンタリー映画『精神』のメイキング本。映画を見る前は「精神を病む人」とは「生得的な"何か"を抱えていた人」だと決めつけていたけれども、患者さんたちのお話を聞けば聞くほどそんな偏見が吹っ飛んでしまう。「過酷な境遇」と「精神を病む」のがどっちが先なんて言えなくなる。本の中では、こらーる岡山を開院される以前に勤務していた精神病院でも「閉鎖病棟の鍵を外す」運動をされていたという山本医師との対談が特に読み応えがありました。2018/12/01

kokada_jnet

5
精神病棟を撮ったドキュメンタリー映画『精神』の、監督自身によるハイ・テンションなメイキング記録と、映画に登場していた山本医師や患者さんたちとの対談収録。ものすごくデリケートな題材をドキュメンタリー映画として撮っていく、緊張感あふれるスリリングで豊かな過程。映画もすばらしくよかったが、この本もあわせて読んで、さらに納得。2009/07/22

naonchi

4
「精神」という観察映画(ドキュメンタリー)の作成裏話、補足的な本。映画作品よりこちらの本のほうが読み応えがある、とか言うと作家さんには失礼かもしれないけれど、映画と併せて一緒に読んで完結する感じがする。映画は結構ヘビーです。そこに文章という媒体の怜悧さと、映像という多元的な媒体の圧倒的な違いを感じます。人というのは、生きるというのは、本当に生々しいものだなぁー。山本医師の「薬はマイナスをゼロの状態までもって行けるが、ゼロからプラスにしていくのは人の力」との言葉が最後まで心に残りました。2013/02/02

くさてる

4
精神科に通う人々にカメラを向けたドキュメンタリー映画「精神」のメイキング本。私は映画は未見。ドキュメンタリー映画と現代における精神の病の取り扱われ方、その両者について、著者の言葉はとても率直で分かりやすく、読んでいて興味深かった。モザイクをかけなかったことが結果としてマスコミから患者を守ったというエピソードが印象的。2012/12/02

qualia

3
借りてきて翌日には読み終わっているという久々にのめりこんだ本だったかも。監督のスケールが大きく、外からの目でものを見つめることのできることがすごい。売れ筋の本とは思えないのだが、思った以上の感想が寄せられていたことにも驚いた。内容も満点だった。2009/09/23

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