内容説明
本書は、「聴覚障害者のコミュニケーション障害の実態と手話通訳士認定制度の成立過程分析に関する研究」と題して東北大学に提出した博士論文を加筆修正、一部削除し、読みやすく整理したものである。前半は、聴覚障害者が置かれているコミュニケーション上の困難な状況や言語生活の実態を明らかにし、後半は、聴覚障害者が日常生活や社会生活で直面するコミュニケーション上の困難を軽減するために設けられた手話通訳士認定制度の成立過程を述べている。
目次
第1章 聴覚障害者のコミュニケーションと言語生活の実態
第2章 聴覚障害教育の現状と課題
第3章 聴覚障害者と手話
第4章 ろう者と手話
第5章 日本の手話通訳士認定制度の成立過程
第6章 手話通訳者の活動状況
第7章 日本のろう学校教育の現状
終章 まとめと今後の課題
著者等紹介
植村英晴[ウエムラヒデハル]
1949年熊本生まれ。東京学芸大学教育学部卒業、東北大学大学院教育学研究科博士課程前期修了、カリフォルニア州立大学大学院修士課程修了、教育学博士(東北大学)。国立身体障害者リハビリテーションセンター、厚生省社会局身体障害者福祉専門官(手話通訳士認定制度担当)、日本社会事業大学社会事業研究所助教授などを経て、現在、同研究所教授。著書に『世界の手話通訳』(全日本聾唖連盟出版)など
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