北九州市発21世紀の地域(コミュニティ)づくり―参加型福祉社会の創造

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  • サイズ A5判/ページ数 243p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784805820285
  • NDC分類 369.1
  • Cコード C3036

内容説明

北九州市の市民福祉センターを核とした地域づくりの取り組みはまさに住民自治を問う試みである。行政責任とともに住民の主体性や参加の中味を問う実験でもある。戦後ずっと、行政主体、行政責任という言葉は使われてきたものの、住民主体とか住民自治といった言葉そのものは十分に育ち得なかった。行政も住民も、ジャーナリズムですらそれを避けてきたきらいさえある。その意味で、北九州市の新たな試みは21世紀の地方自治のあり方を提示することとなる。本書の編集の意図は、このような大きな時代の流れの中での、北九州市の意欲的な取り組みを紹介することにある。高齢者福祉を切り口に、いち早く地域福祉をベースとした行政の取り組みとともに、住民参加の姿をありのまま検証し、さらに住民主体、住民自治といった理念に立って、21世紀の新たな地域づくり政策を提言している。

目次

第1編 北九州市・福祉のまちづくりレポート―新たなゴールは地域づくり
第2編 新しい地域づくりをめざして(総論・21世紀の地域づくり―地域における新しい“公共空間”の形成;北九州市の新たな挑戦と展望;市民にとってセンターとは何か―21世紀の市民福祉センター論;バランタリーな市民活動と新しい地域づくり―NPOをめぐる北九州市の状況;地域コミュニティ活性化における事例)

著者等紹介

岡本栄一[オカモトエイイチ]
西南女学院大学教授。兵庫県生まれ。同志社大学卒業。社会福祉施設、大阪ボランティア協会(常務理事・事務局長)など福祉現場で33年間勤務後、大学教育に転じ現在に至る。日本社会福祉学会理事、日本福祉教育・ボランティア学習学会副会長ほか。前北九州市社会福祉ボランティア大学校校長。現大阪ボランティア協会理事長。共著『ボランティア=参加する福祉』(ミネルヴァ書房)、『地域福祉システムを創造する』(ミネルヴァ書房)など多数

山崎克明[ヤマザキカツアキ]
北九州大学北九州産業社会研究所所長。三重県生まれ。関西学院大学卒業。法学博士。北九州大学法学部教授を経て、現在に至る。日本行政学会理事、日本地方自治学会理事などを歴任。著書に「公務員労働関係の構造」「ワルドー行政国家」、共著に「サッチャー改革の理念と実践」、「アメリカ・ヴァージニアの高齢者福祉(共同研究報告書)」など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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