内容説明
「子ども」は「大人」と対をなす概念である。子どもは子どもだけを見ていても本当はわからない。大人と子どもを同時にとらえて初めて理解できるのである。親を抜きにして子どもをとらえることはできないし、教師を抜きにして生徒を理解することはできない。子どもを理解するということは大人を理解することでもある。この点で、「子どもにかかわる大人のこころ」が問題となるのである。本書は、「子どもにかかわる人たち」に向けて、これらをわかりやすく解説したものである。保育や教育の領域で仕事をしていこうとする人たちが想定される読者であるが、「子どもにかかわる」ということからすれば、親をはじめとして、ほとんどすべの人たちが読者となりうると考えられる。
目次
赤ちゃんにかかわる(赤ちゃんは宇宙人?;みんな最初は未熟児 ほか)
幼児にかかわる(いつから自分をコントロールできるの?;情緒・感情はどう変わっていくの? ほか)
児童と生徒にかかわる(自立させろというけれど;お手伝いにみる今どきの子ども ほか)
子どもにかかわる大人のこころ(低出生率が意味するもの;親にとって子どもとは? ほか)
著者等紹介
沼山博[ヌマヤマヒロシ]
仙台白百合女子大学講師
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