内容説明
本書は、まずセルフヘルプ・グループのわが国の研究の現状や分類・役割・機能などを取り上げ、次に、執筆者がかかわっているセルフヘルプ・グループを取り上げ、それぞれ固有の視点から検討。最後に、セルフヘルプ・グループの支援者ないし関連機関との相互の関係性について取り上げている。
目次
第1章 セルフヘルプ・グループとは何か
第2章 セルフヘルプ・グループ活動の6つの志向群―セルフヘルプ・グループ活動のタイプ分類
第3章 セルフヘルプ・グループの機能と役割
第4章 複雑系としてのセルフヘルプ・グループ―自律分散システムという新しいモデルの可能性
第5章 乳がん患者の相互扶助行動―わが国における病院内患者交流に着目して
第6章 精神障害者家族会会員の援助関係―会員の自己強化のプロセスと援助の意味
第7章 知的障害をもつ本人の会の意義と可能性―その「育ち合い」を支援する視点と技法
第8章 精神障害者のセルフヘルプ・グループに関する一考察
第9章 AAにおける「ハイヤーパワー」概念の意義
第10章 セルフヘルプ・グループと医療機関―透析者のグループを中心に
第11章 セルフヘルプ・グループと社会福祉協議会
第12章 セルフヘルプ・グループと新しい公衆衛生
第13章 セルフヘルプ・グループへの社会的支援