内容説明
福島原発のシビアアクシデントはなぜ起こったのか?日本の原子力政策にどんな問題があったのか?日本に導入された最初の発電炉はなぜ英国製だったのか?なぜ日本の自主技術は育たなかったのか?日米原子力協定を今後どうすべきか?原子力船「むつ」はどうなったか?日本の原子力に関わってきた各界の専門家が問題を解明、「原子力の行く末」を考える視座を提供する!
目次
第1章 福島事故と原子力開発史
第2章 原子力三原則vs日米原子力協定―福島原発と1968年協定
第3章 イギリスからコールダーホール型商用炉導入
第4章 日本原子力研究所における動力試験炉(JPDR)建設と研究者への弾圧
第5章 軽水炉の導入と動燃団体制―放棄された自主開発方針
第6章 日米原子力協定(1988年)の成立過程と今後の課題
第7章 こなかった「原子力商船時代」
第8章 核持ち込み問題と原発導入
第9章 格納容器から見た原発の技術史
第10章 結びに代えて―チェルノブィリ原発事故を緒に原子力技術史を考える
第11章 原子力開発関連年表
資料 原子力草創期関係者からの「聞き書き」