出版社内容情報
これから自分が何を学んでいくか悩んではいないか。あるいは大学での学びに関心を抱くことができず、挫折してはいないか。無限に広がる学問の世界に足を踏み入れることは難しく、まして主体的に学びに取り組むことはなおさらだ。本書は「時間・記憶・記録」という共通テーマで、各学問分野のスペシャリストたちが分かりやすく知の世界を開示していく。また学生によるコラムは、読者に近い視点から各学問の魅力を伝え、あなたと学問とを結ぶ架け橋になるに違いない。中央大学文学部の一年間に及ぶ「本づくり演習」を通じて学生と教員がともに創り上げた本書は、本格的に学びをスタートさせたい人、今まで学びを遠ざけてきた人にとって必読である。
目次
上下巻共通
文学部発、中央大学の学びの楽しさへ向けて
本書の概要
下 巻
第一章 社会的危機を記録し、その意味を問う
死者からの贈り物
日々を記録し、危機の瞬間に記憶をつかまえる
第二章 過去の生者を見つめ、現在を考える
人はいつ死ぬと思う…?
暴力の記憶と死者の追悼
第三章 批判的な視座を持ち、近代的な時間管理を考える
近代イギリスの時間意識をどう考えるか
学校教育を支える時間・記憶・記録の批判的検討
第四章 自然科学から記録方法を捉え直し、記憶の向上を考える
運動・スポーツとの関わりからみた時間と記憶
身体運動からみた「記録」
時間とは何か
「知」の越境と協働、その先へ
内容説明
中大発!学生・教員が企画・編集した教科書。
目次
第1章 社会的危機を記録し、その意味を問う(死者からの贈り物―カミュ『ペスト』における「記録」と「記憶」を読み解く;日々を記録し、危機の瞬間に記憶をつかまえる―日常生活のフィールドワーク)
第2章 過去の生者を見つめ、現在を考える(人はいつ死ぬと思う…?;暴力の記憶と死者の追悼―イルゼ・アイヒンガーにおけるグリム童話の継承と断絶)
第3章 批判的な視座を持ち、近代的な時間管理を考える(近代イギリスの時間意識をどう考えるか―産業革命・標準時・帝国;学校教育を支える時間・記憶・記録の批判的検討)
第4章 自然科学から記録方法を捉え直し、記憶の向上を考える(運動・スポーツとの関わりからみた時間と記憶;身体運動からみた「記録」;時間とは何か―理論物理学の観点から)