目次
第1章 ヌーヴォー・ロマン概観(ヌーヴォー・ロマン管見;ヌーヴォー・ロマンの出生証明―その研究史;作家自身による紹介)
第2章 アラン・ロブ・グリエ(ロブ・グリエの視点について―小品集と5篇の小説;宙吊りになった真相―7本の映画作品に見る;姿を見せぬ作中人物―『嫉妬』の場合;ロブ・グリエ氏との1時間;古都アンジェの映画祭;ロブ・グリエ氏3度目の来日)
第3章 ナタリー・サロート(サロートのレアリスム;トロピスムの発展―作品をつらぬくもの;名前をもたぬ作中心物―『生と死の間』の場合;サロート夫人と鎌倉)
第4章 ミシェル・ビュートルとクロード・シモン(推理小説風のヌーヴォー・ロマン―『時間割』について;緑をすこしバラ色をすこし―『フランドルへの道』について)
第5章 マルグリツト・デュラス(デュラス素描―小説作品の変遷;魔女群像―そのフェミニスム)
第6章 ヌーヴォー・ロマンと日本文学(批評の交通整理;ことばの芸術小論;ことばへの目ざめ;障子の上のキツネの影;「猫の大集団」をめぐって―萩原朔太郎の場合;現代小説の抽象性―吉行淳之介の場合)
付 ヌーヴォー・ロマン資料