内容説明
本書は、ベルギーのみならずヨーロッパ各国における中世都市社会史の研究状況をできるだけフォローしながら、中世フランドル都市の社会史的アプローチをめざした。
目次
第1部 中世ヘントにおける慈善・救済施設の成立(中世フランドル都市史研究の展開―ヘントの事例を中心に;施療院とその発展;癩施療院の展開;「貧者の食卓」あるいは「聖霊の食卓」の活動;兄弟団と貧民救済)
第2部 中世後期のフランドル都市と社会政策(孤児と孤児後見;中世末期の貧困と都市の社会政策―イープル改革を中心として;フアン・ルイス・ビーベスの救貧論とフランドル都市社会)
著者等紹介
河原温[カワハラアツシ]
1957年東京都に生まれる。1979年東京大学文学部西洋史学科卒業。1982年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1983‐85年ヘント大学(ベルギー)に留学。1986年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。1986年山梨大学教育学部講師、助教授を経て、1990年東京都立大学人文学部助教授。現在に至る
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