内容説明
本書は、主として、マルティン・ヘンスラー(Martin Henssler)ケルン大学教授が、中央大学客員教授として2012年11月に滞在したおりに行われた講演を翻訳したものである。労働法と弁護士法に関する論文と弁護士法に関するフォーラムにおける報告および討論の模様が収録されている。
目次
第1部 弁護士法(ドイツ弁護士職業法入門―ドイツにおける弁護士活動の法的根拠;ドイツにおける弁護士マーケットの展開―日本の法律相談市場にとって一つのモデルとなりうるのか?)
第2部 労働法(ドイツ労働法における労働契約の内容審査―消費者保護の原則を通じたドイツでの労働者保護の拡大;ドイツの労働組合の新たな役割と企業再編成・大量解雇に際するスト可能性の拡大;欧州諸国との比較におけるドイツ労働法の最近の展開―ドイツ労働法は危機にある国々の模範たりうるのか?)
第3部 フォーラム―職業法としての弁護士法の現在問題(ドイツおよびヨーロッパにおける弁護士職業法の展開;日本の弁護士―この10年とこれから;フォーラム 議事録;司法制度改革審議会意見書(2001年6月12日)の弁護士制度関連のまとめ)