出版社内容情報
「本当ノ コトヲ 知ッテイル 者が、本当ノ コトヲ 話スコトガ、必要デショウカラ…」。
「悠子サンヲ 本当ノ 娘ノ ー人卜 思ッテイマス」。
こう、語りかけられた著者。
日本によるミクロネシア地域の軍事占領・委任統治の時代から、一世紀。
カトリック信徒宣教者としての派遣、その後の滞在を経て、今、「本当の娘」「本当の友人」として生きることを模索し、その歩みに誘う。
●目次
そのパラオの心とは?
第1章 日本統治時代のパラオ
第2章 警察一現地住民エリートのありよう
第3章 教育一少年少女らの夢と現実
第4章 スポーツーパラオ野球ブームの光と影
第5章 恋愛-パラオ人女性と日本人男性の関係
第6章 戦争一軍属として、民間人として
結びに代えてーパラオからの「呼び声」
著者紹介:山本悠子(やまもとゆうこ)
1940年(昭和15)、熱心なカトリックの家庭に生まれる。愛媛県松山市で育つ。大学進学時から教職を志し、小学校に勤める。結婚翌年の1967年、夫が難病に倒れる。介護に専心しつつ、わずかに中学校・高等学校の非常勤講師として勤める。
夫・山本克彦との共著として、『娘への贈り物一二十歳を記念して』(1990年、私家版)。1999年、夫他界。JLMM (カトリック信徒宣教者会)に応募、研修を経て、2000年、パラオ共和国に派遣される(~2003年)。さらにカトリック松山教会を通して、パラオで
Lay Missionary(信徒宣教者)の活動を続ける(~2005年)。その後、東京、松山、京都でカトリック教会の活動の場に学びながら、調査研究を継続、現在に至る。写真集として、『Ke Kmal Mesulang!(ありがとう)-パラオの友人たちへ』(2013年、私家版)。