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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サン
18
戦時中に放射能の危険性を知りながら、X線検診を行なっていた永井先生。物資が足りないなかだったためか、白血病を患い、さらに長崎原爆で被曝し、動脈切断という状態に陥る。それでも救護活動をし、筆をとり働き続けた永井先生の随筆文。戦時のなか、原爆を落とされて当時の人々の生活が見れる。読んでよかった。2019/02/11
しゅん
9
原爆の最大の傷は、妻や友人を含む多くの人を失ったことではなく、人間への信頼そのものを失ったことにある。頑固で負けず嫌いで見栄っ張りな(進化論を全否定する)キリスト者であった永井隆の言葉の中で、このメッセージが一番響く。2020/08/16
Inuko
6
寝たきり療養中に著された随筆と、悩みを持つ様々な方からの手紙に対するお返事集。 原爆の火の中からかろうじて抜け出した時、自身の、また隣の人たちの魂の醜さをまざまざと見せつけられ、人間に対する信頼を失い魂を壊された傷。隆の深い苦悩を感じながら読んだ。しかし、求むべきは滅びないものという望みからくる喜び、苦悩と神への信頼から生まれた隣人愛もあった。本当に大切なのは目には見えないもの。カトリック信者として、潔く気取りなく語りかけている。キリストを信じて生きるとはどのようなものか知りたい人にお勧めしたいと思う。2021/02/13
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