内容説明
朝鮮動乱の最中、命がけで韓国に亡命した幼年時代。司祭職への憧れ。胸をえぐられるような故郷への痛切な望郷の想い。殉教者の系譜に連なる純粋でひたむきなその信仰は、今日の日本の教会、社会に大きな気付きと示唆を与えてくれる。李司教のエッセイ集に描かれた幾多の懐かしい思い出には、かつての日本の教会の姿も重なる。
目次
母の想い出のこと
天国で再び会いましょう
バラの花一輪をささげるように
ロザリオの祈りの思い出(澤田和夫神父様のこと1)
美しく、そして力ある聖体礼拝
有意義な寂しさには意味がある
今日と明日をつないでくれる大切な「架け橋」
健全な時にこそ、たくさん祈りなさい(澤田和夫神父様のこと2)
共に泣いてくれる人
司祭の母の祈り
天使たちもうらやむ侍者
最初の神学校
あの夏の思い出
幸せな霊的読書
私の霊を清めたまえ
修道院にて
友人キム・ジョンフン助祭の想い出
手を握ってあげましたか?
人びとを一番幸せにしてくれること
十月のある素敵な日に〔ほか〕
著者等紹介
李基憲[リキホン]
1947年、現在の北朝鮮・平壌に生まれる。朝鮮戦争の勃発に伴い、1951年、四歳のときに家族で韓国に脱出。同国で成長する。1975年、ソウル教区から司祭に叙階。1990年から1995年まで日本に派遣され、「東京韓人教会」の主任司祭を務める。1999年、韓国・軍宗教区の第二代教区長。2010年、議政府教区の教区長に任命され、同年、日本と韓国の司教たちの相互交流と学びの場、「韓日(日韓)司教交流会」の韓国側の担当司教を11年間務めた
具軟和[グヨナ]
韓国・ソウル生まれ。釜山外国語大学卒。東京純心女子大学日本語・韓国語講師、留学生指導教員、武蔵野大学、お茶の水女子大学韓国語非常勤講師を経て、同大学で韓国語の講義を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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