内容説明
フランス中部、ブルゴーニュの丘に1940年から始まったテゼ共同体。ここは現代社会が直面するさまざまな問題に、答えを求めて全世界から若者が集まって来る不思議な場所。どうして彼らは大きなリュックを担いでフランスの片田舎までやって来るのだろうか。そこは現代人の内面に深く静かに語りかける不思議な祈りの場所であった。本書は、「テゼ共同体」とその創始者、ブラザー・ロジェに魅せられた一人の牧師の体験記であり、「祈り」とは何かを問いかけ、「祈り」へと導く書である。第三章に記されたブラザー・ロジェのインタビュー記事は、ロジェ自身の「祈り」に対する深い霊性にあふれている。
目次
1章 つぶやきすら聞かれる(テゼの霊性;神との交わり ほか)
2章 テゼのスピリット(光を落とした暗がり;ステンドグラスの少年 ほか)
3章 追想のブラザー・ロジェ(インタビュー;母の思い出 ほか)
4章 小さなテゼの集い―板橋の集いから(都心の雑踏を逃れ;信仰を苦悩の上に築く? ほか)
5章 テゼのスケッチ(テゼのスケッチ)
著者等紹介
上垣勝[ウエガキマサル]
1942年生、大阪府出身。製鉄会社を経て献身。日本キリスト教団牧師、教誨師、幼稚園理事長。福岡、青森、福井、東京の教会で47年間伝道牧会。2020年3月引退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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