内容説明
ノルウェーのそらのした、ひろいもりがありました。もりのおおきなきのなかに、ちいさな、ちいさな、きがいっぽん、しょんぼりたっておりました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
ノルウェーの伝説。森の中で大きな木たちは、いつかこうなるという夢を持っているのに、小さなもみの木にはありません。けれどしらかばの木に教えてもらった『クリスマスの木』になれるかもしれないという希望を抱く。そして雪が降ったある日、親子連れがやってきて…。クリスマス伝説シリーズの中の1冊。2021/01/06
けんちゃん
10
文庫で。森の立派な木々が自分たちのなりたいものの話をしている中でちいさいもみの木は「クリスマスの木になれるかもしれないよ」と他の木から言われるのですが、「クリスマスの木」がどんなものなのか、誰も知りません。そして、ある日「クリスマスの木」として運ばれたもみの木は、キリストの誕生を祝う世界一幸せなもみの木になりました。もみの木に関する似ているお話はいくつかあると思いますが、ほのぼのとしたイラスト、特にクリスマスツリーになったシーンが温かくてすてきでした。 2011/11/30
遠い日
3
ノルウェーの森の中。たくさんの木たちが、自分がなれるものを自慢げに告げていく。それなのに、小さなもみの木は自分がなれるものがわからない。森の誰に聞いても「知らない」、「知らない」。そんな折、「クリスマスの木」にぴったりだと、ある家族が連れ帰る。身の置き所ができたもみの木の幸せな姿と気持ち。願いが叶うっていいなぁと思わせてくれるお話です。2020/12/14