芸術選書<br> ル・コルビュジエ―書物としての建築家

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ル・コルビュジエ―書物としての建築家

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784805515075
  • NDC分類 523.35
  • Cコード C1071

内容説明

20世紀最大の建築家を読み解く。

目次

1 紙のストラテジー:建築論の諸相(ル・コルビュジエの誕生;二〇世紀の『百科全書』;建設の技芸)
2 感性の筆跡(素描;天空と大地の詩情;「輝く」こと)
3 身体の時空(古典と現代への旅;告白)
4 「ことば」の織物(小さな書物の物語;「ル・コルビュジエ」の制作)
5 おわりなき書物(「言葉にならない空間」の書物;制作論の書物へ;制作の等価性;書物としてのル・コルビュジエ)

著者等紹介

千代章一郎[センダイショウイチロウ]
建築論。1968年京都生まれ。京都大学大学院工学研究科助手、広島大学大学院工学研究科准教授を経て、島根大学総合理工学部教授。主な著書に、『ル・コルビュジエ図面撰集―美術館篇―』中央公論美術出版、2016年(2018年日本建築学会賞(論文))他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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シャルル=エドヴァール・ジャンヌレは、芸術家であり、建築家であるル・コルビュジエという肖像を描いていたように感じるときがある。ひとりの人格を超えた、反ボザールの象徴として、都市論を展開する言語そのものとして。理性を称揚しつつ、彼の文体はリリックに富んだ訴え方なわけで、ようは「なぁ、わかるだろう?」とパッションで伝えてくる。ヴァレリーの参照、詩人家の影響もあり、合理だけでは説明できない音律、言葉の感性を重んじる。「開かれた手」は、実存に働きかける物体からの意味を媒介する、間主観的として手を表現しているのか。2025/11/13

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