内容説明
インドに興った仏教はどのように受容されたのか。中国固有の伝統思想との交渉、民族間の対立、割拠する王権や僧団とのかかわりの中で展開された多彩な「仏のかたち」を浮かび上がらせる18篇の論考を集録。
目次
総論 後漢から南北朝期の仏教美術―仏教の受容と仏像のかたち
1 仏教受容早期の仏教美術(漢代の立体人物像にみる具象と抽象―中国における仏像制作の前史として;中国早期仏像の諸問題―近年報告された長江流域の作例をめぐって;北涼石塔にあらわれた易経八卦と七仏一弥勒造像)
2 南北朝前期の仏教美術(中国式仏像の出現;北魏平城期の雲岡石窟;北魏平城時代の山西における石造単独像について―如来像と重層塔を中心に;龍門石窟北魏窟;四川で出土した南北朝時代の仏教石像をめぐって)
3 南北朝後期の仏教美術(敦煌石窟西魏窟;北朝〓(ぎょう)城の趙彭城北朝仏寺と北呉庄仏教造像坑出土像
東魏・北斉の響堂山と青州造像の比較研究
河北出土北朝期白玉像考
小南海石窟の観経変について
麦積山石窟造像研究―北周窟を中心として
護法神信仰から見る南北朝時代中国仏教の一側面)
4 仏教美術の周辺(道教の成立と初期道教美術;山東省の石経;水浴寺石窟における寄進と記念)
著者等紹介
濱田瑞美[ハマダタマミ]
1972年生。横浜美術大学美術学部准教授。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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