内容説明
初期デ・ステイルにとって最も重要な建築家であったJ.J.P.アウトは、1923年のバウハウス展で「オランダの近代建築」と題した講演を行っている。本書では、ベルラーヘからアムステルダム派、デ・ステイルのリートフェルトへと至るオランダ近代建築の展開と目的が語られる。バウハウスをはじめヨーロッパ各地でセンセーションを巻き起こしたデ・ステイルの建築理論に基づくレポート。
目次
告白
オランダにおける近代建築の発展:過去、現在、未来(講演)
未来の建築と建築技術の可能性について(プログラム)
フランク・ロイド・ライトのヨーロッパ建築への影響(論文)
図版目録
著者等紹介
アウト,J.J.P.[アウト,J.J.P.] [Oud,Jacobus Johannes Pieter]
1890‐1963。北オランダの小都市プルメレント生まれの建築家。アムステルダムの装飾芸術クエリヌス校および国立工業高校を経て、デルフト工科大学に学ぶ。スタイト&キュイペルス建築事務所で仕事を開始。当時進歩的建築家であったミュンヘンのテオドール・フィッシャーのもとでも働く。1917年、テオ・ファン・ドゥースブルフ、ピート・モンドリアンらとともに芸術革新の舞台となるデ・ステイル(1917‐1932)を創設。建築理論の開拓者で新即物主義の草分けでもある。1918年、ロッテルダム市の建築技師となり、1921年にはデ・ステイルから離れるが、その後もその原理に忠実であり続けた。1963年ワッセナールにて歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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