内容説明
バウハウスが工業のためのデザインを追求し始めた1922年頃から24年までの家具工房、金属工房、織物工房、陶器工房の作品集。工業製品時代における実用品の価値はその普遍的な「機能」にあるとし、大量生産に適した「原型」を追求したのである。バウハウスの手工芸から工業デザインへの移行期の記録であり、デッサウ移転後に確立されるバウハウス製品の原点となった。
著者等紹介
グロピウス,ヴァルター[グロピウス,ヴァルター] [Gropius,Walter]
1883‐1969。ドイツ・ベルリン生まれの建築家。1903年、ミュンヘンの工科大学で建築を学び始める。1908年よりペーター・ベーレンスの事務所で助手として勤務、その後自身の建築事務所を設立し、ファーグス靴型工場(1911)、ケルンのドイツ工作連盟展における事務所およびモデル工場(1914)を、パートナーのアドルフ・マイヤーと共同で設計する。1914年から18年まで第一次世界大戦に従軍。1919年、旧ザクセン大公立美術大学と工芸学校を合併し、「ヴァイマールの国立バウハウス」を創設して、初代校長を務める。1925年にヴァイマール・バウハウスは閉鎖、デッサウに移転し、そこでバウハウスの校舎と親方の住宅(1926)のほか、デッサウ市郊外テルテンの住宅団地(1926-28)の設計を行い、名声を高めた。1928年、バウハウスの校長を辞任、ベルリンに移り、建築家として活動を続ける。ナチス台頭に伴い、イギリスを経て、1937年にアメリカへ亡命、ハーヴァード大学建築学科の学科長に任命される。多くの個人住宅を設計した後、1946年、若手建築家を集めてTAC(The Architects Collaborative)を編成し、ハーヴァード大学院センター(1948-50)アテネの米国大使館(1959-61)などをTACと共同で設計した。1969年、ボストンで死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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