内容説明
立方体、球体、円錐などの幾何学的な衣装とメカニックで抽象的なダンス―。テクノロジー時代の新たなる舞台芸術論の到来を予見し、人間と空間の関係の再構想を試みた舞台工房のマイスターであるシュレンマーの代表的論文を収録。その他モホリ=ナギの運動、音、光の諸現象の綜合からなる機械的道化の総譜草案、モルナールのU‐劇場案を収める。バウハウスの祝祭を彩ったバウハウス舞台の必須資料。
著者等紹介
シュレンマー,オスカー[シュレンマー,オスカー] [Schlemmer,Oskar]
1888‐1943。ドイツ・シュトゥットガルト生まれの画家、彫刻家、舞台芸術家。1921年、W・グロビウスにヴァイマールのバウハウスへ教師として招かれる。壁画工房、石彫工房、木彫工房などで教え、1923年からバウハウスを去る1929年まで舞台工房のマイスターを務める。1928年春‐29年には人間を多角的な観点から分析する講義と人体デッサンの演習を組み合わせた授業「人間」を行なった。舞台作品の代表作“三組のバレエ”は、1912年頃より共同制作が進められ、1922年にシュトゥットガルトで全編が初上演された
モホリ=ナギ,L.[モホリナギ,L.] [Moholy‐Nagy,L´aszl´o]
1895‐1946。ハンガリー・バーチボルショード生まれの写真家、画家、デザイナー、美術教育者。1923年、W・グロピウスの招聘でヴァイマールのバウハウスのマイスターとなり、バウハウスを去る1928年までバウハウスの予備・基礎課程の充実、タイポグラフィや実験的な写真芸術などに取り組む。バウハウスの出版物の装幀・レイアウト・タイポグラフィを多く手がけ、グロピウスと共同でバウハウスの機関紙bauhausや「バウハウス叢書」の編集にあたった
モルナール,ファルカス[モルナール,ファルカス] [Moln´ar,Farkas]
1897‐1945。ハンガリー・ペーチ生まれの建築家。1921年夏から1925年までヴァイマール・バウハウスのヨハネス・イッテンの元で学び、W・グロピウスの建築事務所で働く。1925年ハンガリーへ帰郷。グロピウスの勧めにより、近代建築国際会議(CIAM)ハンガリー支部の結成に携わった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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