目次
序(ロマネスクの建設ブーム;クリュニー修道院;修道院長ユーグ・ド・スミュールとクリュニー建築;南ブルゴーニュ;南ブルゴーニュの小規模教会堂建築 ほか)
モノグラフィー―各教会堂の建築記述と図面(アムニ教会堂;ベルジュスラン教会堂;ベルゼ=ラ=ヴィル修道士礼拝堂;ブラノ教会堂;ブランシオンのサン=ピエール教会堂 ほか)
著者等紹介
西田雅嗣[ニシダマサツグ]
京都工芸繊維大学大学院教授。1958年北海道生まれ。1984年京都工芸繊維大学大学院修士課程修了。1999年東京大学にて博士号取得。西洋中世建築を専門とし、遺構の実証的・考古学的な建築調査を中心的な方法として研究を長年行って来ている。主著である『シトー会建築のプロポーション』(中央公論美術出版、2006年)は2008年建築史学会賞を受賞した。また、日仏比較建築研究にも長年携わり、フランス人研究者とともに日本建築文化に関する多くのフランスでの講演、シンポジウム、フランス語での出版にも関わる。フランス国立科学研究センターのフィリップ・ボナン氏らとの共編・共著で、多数の日仏の専門家が共同で作り上げた事典Vocabulaire de la spatialit´e Japonaise(CNRS出版、2014年)は、フランス建築アカデミーの2014年書籍賞を受賞した。ソルボンヌ大学美術史、考古学部門とフランス国立科学研究センターの共同研究者でもある。その他、日欧の中世建築の専門家によるシンポジウムを企画し、そこでの講演をもとにした論考を集めた共編・共著の出版物もある
ゲロー,アラン[ゲロー,アラン] [Guerreau,Alain]
1948年、フランス南ブルゴーニュ地方のマコン生まれ。国立古文書学校に学んだ中世史学者。研究者としてのキャリアの全てをフランス国立科学研究センターCNRSでの中世研究に捧げる。その研究は、2001年に出版された主著『曖昧な過去の未来―21世紀における中世の歴史とは?』に見られるように、中世のほとんど全ての分野に及ぶ。西洋中世におけるヨーロッパ社会のあり方を総合的に体系化しようとする研究から、教会堂こそが中世ヨーロッパ社会の本質的な要素であるとの認識に至り、古文書と遺構を同時に視野に入れながら教会堂の編年やその役割を明らかにする研究に従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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