目次
第1章 美的価値問題の運命(課題と方法;「絶対的価値」としての美;感情なき直観の必然性の問題;美的態度と美的体験;美学と芸術学)
第2章 対象と体験(対象性と意識構造;創造的機能としての志向的体験;感情対象性と美的体験;美的なものの現象学的構造の問題)
第3章 芸術体験の経験的な説明(前美的段階における感情の客観化の問題;美的形式化の対象としての気分的な自我感情;気分の創造的活動と創造的形成物の不変項;創造的主管における美的状態)
第4章 美的明証体験の現象学的記述(中立性変様としての意味転換;「主題の把持」の変換;美的な前段階としての注意の態度;美的対象におけうる形象と形式との重なり;気分領帯の組み合わせ;芸術材料の美的意義;さまざまな芸術ジャンル;創造的な形式形成の問題;美的明証体験の普遍妥当性)
第5章 様式の現象学(領域的ノエマの表現方式としての「様式」;綜合プロセスの構成図式としての「様式」;創造的な綜合の運命;神話的な領帯意識とプリミティヴな形式意思;ヘレニズムの綜合;様式史と美の概念;領帯意識の構造分析のための方法論)
著者等紹介
太田喬夫[オオタタカオ]
1943年京都生まれ。1971年京都大学大学院文学研究科博士課程修了(美学・美術史学専攻)。専門は美学・芸術学。京都大学文学部助手、大手前女子大学文学部助教授、京都工芸繊維大学工芸学部教授を経て2006年定年退職。京都工芸繊維大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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