内容説明
本書は全三部、全一一章の構成で、第一部「比例論研究」は、古代ギリシア、ローマの比例(シュムメトリア)論、中世ゴシックの比例(幾何図式)論である。第二部「F.ブルネレスキの方法の研究」は、ペルッツィの作品研究も含み、ルネサンスにはじまる建築設計法の理論的研究である。第三部「近代建築研究」は、ル・コルビュジエ、ルイス・カーン、ミース・ファン・デル・ローエの建築の形態と比例の研究である。
目次
第1部 比例論研究(パルテノンとドリス式神殿一般のシュムメトリア;パンテオンのシュムメトリア(断章)
シャルトル、パリ大聖堂の幾何図式)
第2部 F.ブルネレスキの方法の研究(サン・ロレンツォ聖堂古聖具室の透視図法論的ラティオ;サン・ジョヴァンニ洗礼堂透視画パネル;オスペダーレ・デリ・イノチェンティのポルティコ;フィレンツェ大聖堂ドームとパラッツォ・マッシモの建築形態と源泉と創意)
第3部 近代建築研究(ル・コルビュジエ、ヴィラ・サヴォアの規範的比例;ル・コルビュジエ、ユニテ・ダビタシオンの建築形態と比例;L.カーンイェール・アート・ギャラリーとキンベル・アート・ミュージアムの建築形態と源泉;L.ミース・ファン・デル・ローエ、バルセロナ・パビリオン十字型コラムの比例尺度(断章))
著者等紹介
浅野捷郎[アサノトシオ]
1942年、愛知県生まれ。京都工芸繊維大学大学院、修士課程修了。元大阪工業大学教授、工学博士
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