出版社内容情報
世界的視野に立ち、古今の建築思想を包括し<ディアテシスのイデア(適所性の理念)>という根源的課題に集成する。
内容説明
本書は、平成九年に京都大学で受理された博士の学位論文にもとづくもので、本書はその第二編にあたるもので、ヴィットリオ・ウーゴの建築理論と近世の「モリヌークス問題」に導かれて、このパラダイムの歴史性を解明する。
目次
4 ディアテシスの根拠(根拠の表示―遮断の自覚;表示の姿勢―自己表明と自己否定;ディアテシスの射程―その歴史性)
5 生活世界の形象化(身体のテオリア―道具と行為と形象;テオリアの再編―ウーゴの建築理論;テオリアの土壌―モリヌークス問題と身体の尺度)
6 ギリシアへの帰還(テキストとデッサン―「東方への旅」;帰還の森の道―思索と制作;アクロポリスの位置―その適所性と歴史性)