出版社内容情報
今世紀の美術史学を代表する両大家が、「様式表現」のメカニズムの本質を問い、その根幹を論究する。
内容説明
今世紀の美術史学を代表する碩学が、時間と空間を異にする種々の様相下に生じた諸芸術の共通の言語形式としての「様式」の形態的・歴史的変移を語り、芸術的営為である様式表現の「形の文法」の本質を問う。
感想・レビュー
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Kei Kat
1
Meyer Schapiro "Estudios sobre el románico”を先日のスペイン・ロマネスク講座で紹介したら、英語版購入という方も現れたけれど、西語版も英語版でも厳しい私は、翻訳の『様式』マイヤー・シャピロ他を読んだ。 ロマネスクに関する記述は少ないが、中世時代の彫刻家や画家は、外部の要求にさほど縛られないところ、中心部分よりも枠からはみ出した部分で、しばしば大胆になり、自由の境地を敢えて探し出しては我がものとしている、というくだりで観賞時にいやに端っこが気になることに納得した。2014/05/16