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出版社内容情報
美術書の保存を目的とした図書館の建設を理想としてその実現に情熱を傾けた出版人の軌跡を自ら綴った書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sohara
3
2016年5月29日付日経朝刊のコラム、澤地久枝の「本の“いのち”」に紹介されていた本。著者は、1935年に中央公論社に入社、46年同社専務取締役就任、1956年中央公論美術出版社創設という経歴を持つ生粋の出版人かつ文化人。子のおらぬ著者が、自らの「終活」として、私財を処分し「小さいが美しい図書館をつくりたいと思った」。本書は、タイトル通り、著者が長野県富士見町に蔵書の保存を主目的とした栗本図書館を建設するに至った顛末の記録だが、ガン治療を受けながらの執筆は、愛児の如き図書館の行く末を案じつつの絶筆か。2016/10/21